先生が深刻そうな顔をして
一言
『こちらの画像見てください』
パソコンの画面には
先程撮った
頭部の写真。
頭の中の画像が
写し出されていました。
そこには
見ただけでわかる
白い影が
右の脳を圧迫していました。
目の大きさが
異なって見えたのも
その圧迫により
眼球を押し出していたから
だそうです。
それから
先生と話をして
まずはこの
白い影が何なのか
生検にて
調べる必要があることと
かといって
圧迫していることには
変わりはなく
このまま更に大きくなると
脳が司る機能に
影響が出る可能性もある
とのことで
この腫瘍をどう取り除くか。
後で駆けつけた主人と
脳外科の先生も交えて
話し合いました。
その結果
生検時に外科手術で
取り除けそうか判断し
出来そうだったら
やってみるとのこと。
どうかよろしくお願いします…!
私と主人で
必死に頼んだのでした。
その日は年末に近くて
年末までは手術の予約が
全て埋まっていたけれど
緊急ということで
数日後に生検してもらえることに。
生検の日までは
血液検査や骨髄検査をし
正式な病名は
まだ不明だったものの
危険な状態には変わりなく
生検の結果を待たずに
悪性腫瘍と想定して
生検後すぐに
抗がん剤治療を
始めることになり
生検時に
CVポートを埋め込む手術を
同時に行うことと
なりました。
短時間で
色々なことが目まぐるしく
決まっていき
頭が追いつかない私。
状況が飲み込めない。
ただ一つ
分かっていることは
今日から入院だってこと。
とっしーと
すぅ
どうしよう……
このときの入院も大変だった
これは長期戦になりそう。
かずぼーを助けるために
みんなで協力しなければ…!
これからいよいよ
長い闘いが始まります。
ロビーにて
入院の手続きを待つ間
主人が一言。
『要するに
小児がん
ってこと?』
それまでは
癌って遠い存在で
悪いイメージしかなくて。
まさか
かずぼーが
まさか
私たちの子供が
なるなんて
信じられなくて
受け入れられなくて。
ロビーにはまだ
診察待ちの人がいたにも
かかわらず
主人と二人で
泣いていました。
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